空気を読んではいけない

感想

自分には刺さる内容が多過ぎた。

元々最も好きな格闘家である青木真也選手の本。

出版から大分時間も経っていて、今更読むのか?と言われればそれまで。

ただ、研究もひと段落し、4月から就職、今後どうなるか分からないIT業界、という中で青木真也の言葉が聴きたくなった。

ここ最近はYoutubeも初めて下さったのでありがたい限り。

他人の常識に押しつぶされる この世の中で

特に印象に残った言葉(意訳込み)

  1. 自分の持ち物は、全て持つべき理由を説明できるようにする。 自分の選択に責任を持つ

  2. 欲望が散らかっていて、それでも成功できるほど、世の中は甘くない

  3. 負けを、意味のある負けにするには過程を大切にしていくしかない。そのために、キツい練習を淡々とこなす

  4. 大事なのは緊張感をなくすことではない。精神をおかしくさせるほどの感情とうまく付き合うことだ。

  5. 自分の値段がいくらなのか、常に考え、誰もが欲しがるような人材でいるように意識する。

  6. 大事なことは周りの評価に惑わされることなく、信念を持って仕事を続けること。

  7. 今の地獄も、これからの努力次第で財産に変えることができる

  8. 関わる全ての人から、何かを取り入れるように意識する。それが逆張りの発想をする上でも生かされる。

  9. 一度しかない人生で、世間的な「幸せ」に惑わされている時間はない。

  10. 弾けないバブルはないのだから、大事なのはいかに我を忘れず、己の価値を地道に上いくかだ。

責任も取らないくせに、言葉を軽々しく使う奴が多すぎる

自分の人生、交わらないで生きてきた。

その部分で、青木選手と重なる部分もある。

しかし、就職活動を終えて、いざ社会に出るタイミングで怖くなった。

「年収」で企業を選ぶ、「知名度」で企業を選ぶ。

この2つはしていないつもりだった。

正直IT業界はバブルだと思う。

AIで作られたバブルに上にいて、きっとAIでそのバブルは壊れて消える。

エンジニアとしての価値、自分の価値を上げていかなければ、すぐに代替可能な部品に成り下がる。

自分がよく使う言葉に、「人としての尊厳のない仕事」がある。

これは、決して誰かを侮蔑するために使用しているわけではない。

自分の行動が、目標が、「過去、現在、未来の自分に胸を張れるようなものか?」

その対義語として自分を戒めるために使っている。

AIの波、ITの波のおかげで、同世代の初任給にしてはある程度のお金が頂けている。

でもそれは、自分の実力が評価されたからではない。

単に、先人が流れを作り、それにたまたま乗っただけだ。

その事実を忘れてはいけない。

30年前のバブルのように、必ず弾ける。

綺麗で、儚いバブルの上にいる。

自分で自分を磨いて、苦しんで、もがいて、嘆いて、泣いて、痛んで。

昭和の価値観、と言われようと自分にパワハラ紛いのことをして、自分を熱して、叩いて、形作る。

作ったナイフで自分の未来を切り拓かなければ、現状に不満を言うだけの口先だけの詐欺師が1匹出来上がる。

「それがあなたの価値ですか?それであなたの勝ちですか?」

人生はあっという間だ。

最後に

改めて、SNSをやめてよかった。

自分には、劇薬すぎる。

周りとの違いを見るのが怖くなる。

狂いそうな日常を、それでも、一歩づつ。

今に見てろ。俺は俺のやり方で、必ず自分を通し切って見せる

読書記録

著者

semiramisu

公開日

2025 - 03 - 13

ライセンス CC BY-NC-SA 4.0